現役世代の「私」のお金・健康に関するお役立ち情報

「退職金を運用して豊かな老後を」の前に。退職金運用の失敗を防ぐポイントを解説

「豊かな老後のために、退職金を運用して資産を増やそう」

まとまった退職金を手にすると、経験がないにも関わらず資産運用を始めようとする人がいます。

 

しかし、経験や予備知識なしに運用を始めると、せっかくの退職金で大損してしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

そこで今回は、退職金の運用で失敗しがちな人の特徴をお伝えしながら、失敗を防ぐ方法を解説します。退職金の運用をどうするか考えている人は、いきなり始める前に判断の参考にしてください。

退職金の運用で失敗してしまう人の特徴

 

 

まずは、退職金の運用で失敗してしまう人の典型的な特徴を以下にまとめました。

 

  • それまで一切資産運用をしたことがない
  • 60代から資産運用を始めようとする
  • 資産運用をすればすぐに増えると思っている
  • 何も勉強せず、すべて金融機関任せ
  • 退職金の全額あるいは大半を運用に回してしまう

 

特に多いのが、「経験なしで定年後の60代から資産運用を始めようとする」ケースです。

 

資産運用にはさまざまな方法がありますが、リスクを抑えて運用するには時間がかかることが多いです。60代で運用を始めても、すぐに資産が増えるわけではありません。そのために「こんなはずじゃなかった。全然増えない」と、成果を得ることのないまま運用をやめてしまいます。

 

「自分では何も勉強せずに、金融機関に任せて資産の大半を運用に回してしまう」ケースもあります。金融機関の窓口で相談し、理解していない状態で運用を任せてしまうのです。そして運用途中で相場が暴落したときには、わけもわからずパニックになって売却。損失を抱えたまま運用をやめてしまいます。

 

このように「運用経験なし、勉強なし」で退職金を運用すると、資産運用による成果を享受できないまま損する可能性があります。何かや誰かに任せて急に始めるのではなく、ある程度自分で理解したうえで計画的に運用を始めることが大切です。

 

 

退職金運用の失敗を防ぐためのポイント

退職金の運用で失敗して損失を出さないためには、以下のポイントを意識するようにしてください。

 

  • 定年退職する前から資産運用を始めておく
  • 資産運用を始めるときは「自分でも勉強」「少額から」を基本にする
  • 運用を任せる専門家ではなく、運用の基礎を教えながら並走してくれる専門家や運用パートナーを見つけておく
  • 定年退職後のライフプランと収支の見通しをつけておく
  • 「資産を増やすこと」だけではなく、退職後の「収入を増やす」「支出を見直す」ことも忘れない

 

世の中には種々多様な金融商品・サービスがあります。個人の価値観やリスク許容度、運用の目的や資金の取り崩しペースによって、適切な運用方法は変わってきます。そのため、一概に「どの方法なら退職金運用に向いている」とは言えません。

 

大切なことは、退職する前に資産運用を少しずつ経験しながら、自分に合った方法を考えること。もちろん、一人で100%考える必要はありません。資産運用の基礎や考え方を教えてくれる専門家に相談しながら、各家庭のライフプランに適した方法を自分なりに見つけていきましょう。

 

また、収入を増やすことや支出の見直しもよく考えたいポイントです。退職金を受け取ると「いかに増やすか」を考える人が多いですが、そもそも運用で増やすことだけが老後を豊かにする方法ではありません。生活を豊かにすることが目的なら、働いて収入を増やしたり、使いすぎを見直して支出を抑えたりすることも大切です。

 

関連記事:「老後も長く働くために気をつけたい、健康リスクの備え方」

 

目の前の退職金だけ見るのではなく、老後の生活と家計全体のお金を見通して最適な方法を探していきましょう。

 

 

まとめ

老後にまとまった退職金を受け取ると、運用を始めて老後の資金源を少しでも増やそうと思う人は少なくありません。

 

しかし、運用経験がないままやみくもに資産運用をするのは危険です。資産運用を始めたい人は、現役時代の今から少しずつ運用を始めてみましょう。また、老後の生活を豊かにする方法は退職金運用だけではありません。支出を見直す・定年後も働いて一定の収入を確保することも一つの方法です。

 

 

 

エピローグ もし、このようにお考えなら

ライフステージ別のコラムでは、日常生活の中ではキャッチアップしにくいと思われる様々な情報をお届けしています。既にご存じの情報もあれば、「そうなんだ」「知らなかった」といった情報もあったのではないでしょうか?​

社会保障制度や税制の中には、知っているのと知らないのとでは大きな差が生じるものがあります。「もしその制度の存在を知っていれば対応が違っていたかもしれない」「そこまでの自助努力は必要なかったかもしれない」といったことも考えられます。

また、それぞれを知ったうえで多種多様な“個人の価値観”に照らした判断が必要な時代だとされる中、こうした「金融リテラシー」と言われる領域については専門家を頼らざるを得ないのも現実ですが、その一方で「専門家を頼るのは気が重い」「もう少し、まずは自身で理解を深めたい」といった声も多く聴かれます。​

そこで、こうした課題認識を背景にお届けしているのがこちらのサイトです。提供した情報に、皆さんのセルフチェックをサポートするメニューが連動しているのが特徴です。

ご覧いただいた情報以外にも、知らないと損をしてしまうかもしれない多くの情報が掲載されていますので、もし皆さんが「もう少し他の情報も収集しておきたい」 とお考えであれば、下方の「関連するおすすめの記事はこちら」の中からご選択ください。

今回ご確認いただいた情報をもとに、「具体的にセルフチェックを行いたい」とお考えの場合は、直下(黒いボタン)の 「ぜひ、お気軽にご利用いただきたいメニューはこちら」 をタップしてください。皆さんのリテラシーをさらにアップデートするために必要なサポートメニューをご確認いただけます。

 

ぜひ、お気軽にご利用いただきたいメニューはこちら:

 

アップデートメニュー

 

関連するおすすめの記事はこちら:

 

【転職・定年退職】

【ミドルエイジ】

【セカンドライフ】

 

 

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事