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投資初心者”あるある” 「私の失敗」 ベスト5

先輩の「やらかし例」に学ぶ!投資初心者の失敗例あれこれを紹介します。

 

投資に失敗はつきもので、失敗から学ぶことも多くあります。とはいえ、しなくてもよい失敗はなるべく避けたいもの。

今回は投資初心者によくある失敗例を5つ紹介します。これらの失敗を反面教師にして、投資に活かしましょう。

 

 

 

失敗1:誰かの言葉を鵜呑みにして投資してしまう

 

どの商品にいつ投資するかは、自分でしっかり理解し、分析した上で判断することが大切です。自分が理解できないもの、投資する根拠があいまいなものには投資しないようにしましょう。

 

とはいえ、投資初心者にとってそれはなかなか難しいもの。投資雑誌で紹介されていた、証券アナリストや投資系YouTuberなどが薦めていたというだけで手を出してしまいがちです。

 

しかし、投資した根拠(理由)を理解していないと、投資した後で自分が困ることになります。その商品が値下がりしたとき、そのまま持ち続けてもよいのか、早めに売却して損失の拡大を防いだほうがよいのか判断できなくなってしまうからです。

 

また、いくら良い商品・銘柄でも、誰かが薦めている時点ですでにほかの人も購入しており、多くの場合、価格が高騰しています。さらに値上がりする可能性はありますが、高値掴みになって損をするリスクが高くなります。

 

誰かが薦めている商品や銘柄は、投資先を見つけるきっかけになります。しかし、他人の言葉を鵜呑みにしてすぐに飛び付いてはいけません。自分で分析し、投資する価値や根拠はあるのか、投資するなら、どのような状況になったら売るのか(長期保有で原則売らないという選択肢もあります)、出口戦略まで決めてから投資することが大切です。

 

 

失敗2:自分にあわない方法で投資してしまう

 

投資といってもさまざまな方法、商品があります。そこで自分にあわない方法を選んでしまうと、長続きしなかったり、想定以上の損失を出して投資を辞めざるを得なくなったりするリスクが高くなります。

リスクを取りたくないのに株式やFX、暗号資産といった価格変動の大きい投資方法を選んでしまい、値動きが気になって仕事が手につかなくなってしまう人もいます。逆に、資金に余裕があり、リスクを取ってお金を増やしたいと思っている人が、個人向け国債のような商品を選んでしまうと物足りなく感じてしまうでしょう。

運用目的や方針、リスク許容度、投資に充てられる時間などを考慮して、自分にあった方法を選ぶことが大切です。

どの方法が自分にあっているかは、実際にやってみるのが近道です。まずは少額でやってみて、向き不向きを確かめてみてもよいでしょう。その際は最初に投資方針やルールを決め、それに従って投資するのがポイントです。ただやみくもに投資しても、お金を無駄にしてしまうだけです。

 

例えば、中長期で株を保有して値上がりを狙う場合、投資方針は大きく「バリュー株(割安株)投資」と「グロース株(成長株)投資」の2つに分けられます。

株式投資では含み損が生じた場合、それ以上損失が拡大しないように株を売却する、いわゆる「損切り」が重要だといわれます。しかし、損切りの必要性は投資方針によっても変わり、必ずしも損切りしなければならないわけではありません。

 

 

出典:「含み損銘柄は即損切り 「利大損小」ルールを徹底/スゴ腕投資家に学ぶ「売り」の技術(下)」(日本経済新聞電子版・2021年11月6日)

 

バリュー株(割安株)投資の基本的な戦略は、何らかの原因で本来の資産価値よりも株価が割安になっているタイミング(ミスプライス)で買い、適正な株価(フェアバリュー)に戻るのを待って売るものです。投資の前提である資産価値が変わらない限り、含み損が出ても損切りは必要ありません。

それに対し、グロース株(成長株)投資の基本的な戦略は、成長期待で資産価値に対して株価が割高になっている銘柄を、さらなる値上がりを見込んで買うものです。成長期待で上がっている株価には価値の裏付けとなる資産はありません。株価を支えている期待が失われた場合、株価は下落します。安くなったからといって買い増したり、持ち続けたりしてはいけません。グロース株(成長株)投資では、値上がりの前提である成長期待がなくなれば損失が出ていても売却する、損切りは必須なのです。

 

しかし、グロース株(成長株)投資で始めたのに、含み損が出ると途端にバリュー株(割安株)投資に鞍替えしてしまう人がいます。成長期待が失われ、もう値上がりは期待できないにもかかわらず損切りせず、ずるずると損失を拡大させてしまうのです。 

最初に方針を決めて投資したなら、少なくともその株を売却して結果が確定するまで方針を変えないようにしましょう。

 

 

失敗3:早すぎる利確、遅すぎる損切り

 

投資初心者は、利益が出ているとすぐに売って利益を確定し、損失が出ていると売らずにずるずると損失を拡大させてしまいがちです。

これは人の損失を回避しようとする習性、いわゆる「損失回避性(損失回避バイアス)」によるものです。

目の前に利益があると、その利益を逃してしまう「機会損失」を回避しようとします。一方で損失がある場合は、その「損失」自体を回避しようとします。

 

例えば株取引の場合、保有している株が値上がりして含み益が出ると、まだ値上がりする可能性があるのに、利益を確定させるためすぐに売ってしまいます。その後さらに値上がりして、そのまま持っておけばよかったと後悔するのです。

逆に保有している株が値下がりして含み損が出た場合、株を売ってしまうと損失が確定してしまいます。それを避けるために株を売らずに持ち続けたり、買い増して購入単価を下げたりして(いわゆる「ナンピン買い」)、含み損がなくなるまで株価の回復を待とうとします。

 

一時的な下落であればそれも一つの方法でしょう。しかし、株価が回復する見込みがなくても、何かと理由をつけて売ろうとしないのです。

 

合理的に考えれば、下落する可能性の高い株は売って、値上がりしそうな株を買い直すべきです。しかし、人の習性ゆえ、特に投資経験が浅いと損切りが遅れ、ナンピン買いまでしてさらに損失を広げてしまう。よくある失敗です。

 

投資には、「利大損小」という言葉があります。これは損失回避性とは真逆。値上がりしている銘柄は売らず、できる限り大きく利益を伸ばし、想定したような値動きをしない銘柄は早めに売ってなるべく損を小さく抑えるという投資戦略です。

 

人の習性に反する行動なので強い意志が必要で、初めは難しいかもしれません。しかし、これができるようになれば利益を伸ばしやすくなります。とはいえ、適当に買って、値下がりしたら売るという繰り返しではお金が減る一方です。利益を伸ばせる銘柄を少しでも増やせるよう、銘柄やタイミングの見極めはもちろん重要です。

 

 

失敗4:感情的に取引してしまう

 

投資初心者は感情的に取引して失敗することが多く、特に株やFXなど値動きの激しい商品の投資でよくある失敗です。

値上がりすると思って買ったのに、予想に反して値下がりしてしまった。それでも自分の考えが正しいと思い込み、さらに買い増してしまう。

損失を出してしまい、なんとか取り戻そうとより大きな金額を投資し、さらに大きな損失を出してしまう。

 

感情的になると冷静な判断が難しくなり、普段であればしないような取引をしやすくなります。このようなときには一旦投資から離れ、冷静になる時間を取ることが大切です。

短期的な値動きに一喜一憂してしまう人には、値動きを見ながら売買するような投資スタイルではなく、決まったタイミングで同じ金額を投資し続ける、定期積立投資が向いています。

 

定期積立投資では、投資する商品・銘柄と金額を一度決めると、後は自動で機械的に投資していくため、感情が入り込む隙がありません。

一定額ずつ定期的に投資することで、購入単価が平均化され、リスク軽減効果が期待できます。この手法は「ドルコスト平均法」といわれています。

ドルコスト平均法についての詳細は、こちらをご覧ください。

 

 

 

失敗5:怪しい投資商品や情報商材に手を出してしまう

 

「確実に月10%の利益を約束します!」

「すぐに儲かる方法を教えます!」

世の中にはこのような怪しい投資商品や情報商材があふれています。投資には「確実」や「絶対」は基本的にありません。しかし、投資を始めたばかりだと、このような誘いに乗って騙されてしまう人が後を立ちません。

 

そんなに儲かるなら自分でやるはずで、わざわざ人に勧めるでしょうか。うまい話には裏があると疑い、手を出さないようにしましょう。

どのような投資方法、商品から始めればいいか迷ってしまう人は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみるのも一つの方法です。

 

 

 

【エピローグ】 もし、このようにお考えなら

 

今回の記事はいかがでしたか?既にご存じの情報もあれば、「そうなんだ」「知らなかった」といった情報もあったのではないでしょうか?

 

経済環境の悪化と共に、世間では「自助努力による“投資”」が注目を集めています。また、「iDeCo」や「NISA」の認知度も高まり、多くの場でその名前を目にするようになりました。

 

ところで皆さんは様々なメディアから得た情報をもとに、ご自身の資産形成についてリアルに着手されているでしょうか?情報収集ばかりが先行して、なかなか実行動が伴っていないという方も少なくないのではないでしょうか?

 

このサイトには、ご覧いただいた情報以外にも皆さんの“マネーリテラシー”をアップデートする様々な情報が掲載されています。

(例)

・【基本】 「ライフプラン」は本当に必要?

・【年金】 あの「老後2000万円問題」はその後どうなった?

・【年金】 そもそも、私の年金は大丈夫?いくらもらえる?

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・【投資】 何から始めれば良いのか分からない

・【投資】 みんなはどうしてる?そもそも、危なくないの?

・【外貨】 外貨建てのメリットは?どんな商品がある?

 

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一方で、今回ご確認いただいた情報をもとに、「良い機会だから、実際に自身の資産形成について検討してみたい」とお考えの場合は、直下(黒いボタン)の 「ぜひ、お気軽にご利用いただきたいメニューはこちら」 をタップしてください。皆さんのセルフチェックをサポートするメニューをご確認いただけます。

 

 

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