「安全性」「流動性」「収益性」の3つの性格をつかむことが大事です。
お金を貯めたいと思った時に、なるべく沢山増やしたいけど、損するのは嫌だなぁと思ったことはありませんか?
でも得だけしたいというのは、世の中難しいですよね。
「お金」に対する考え方
「そもそも損だけはしたくないから、コツコツ貯金したい」
「貯金だと利息がつかないから、預金金利よりも利息が多くつくものでためたい」
「せっかくお金をためるなら、多少リスクがあっても良いから、たくさんふえるような方法がいい」
というように、人によって様々な考えがありどれも間違っていません。
そして、それぞれの考えにぴったり合った金融商品(お金をためるために使う手段)が存在します。
じつは、人に性格があるように、金融商品にも「性格」があり、それぞれ特徴があるのです。
学生時代の試験勉強を思い出してみてください。
次のうち、あなたに近いタイプはどれでしょう?
A:臨機応変タイプ
得意不得意がはっきりしている。一度は苦手教科にも取り掛かるものの、やっぱり上手く進まず時間がもったいないから、得意な科目で高得点を狙うべく時間をシフト。結果、教科によって点数にばらつきがあるが、全教科の合計点では合格圏内に着地できる。
B:優等生タイプ
どの教科も万遍なくコツコツと勉強して、いつも全教科が平均点以上。
C:目立ちたがり屋タイプ
好きな教科や得意科目があり、いつもその教科の点数だけは異常なこだわりを持っている。
他の教科はそこそこに、その教科だけは一番を譲れず猛勉強。でも、時々失敗してベスト10にも入れないことも。
ではこれを、金融商品の性格に置き換えてみましょう。
A:流動性が高いタイプ
動かしやすい、預け替えしやすい、より良いリターンを求めてすぐに動かすことができる。
B:安全性が高いタイプ
リスクや変動が小さく、大きなリターンは得られにくい。
C:収益性が高いタイプ
リスクがある分、大きなリターンを生み出しやすい。
でも、お金の話は試験勉強のようには行かないことも・・・。
金融商品って沢山ありすぎて、難しいしややこしくて、よくわからないって思っていませんか?
わからないまま選ぶと、損したらどうしようと心配にもなりますよね。
「流動性」「安全性」「収益性」の3つに分類されるお金の性格が、具体的にどのような金融商品を指すのかをご紹介します。
「流動性」の高い金融商品とは・・・
いつでも自由に現金化できる商品です。
口座にお金さえ入っていれば、銀行やATMでいつでも現金を引き出しできる。【預貯金】は流動性の高い金融商品の代表選手です。しかも、いつ引き出しても元本を下回ることがありません。
一方、株式などで運用する【投資信託】という商品は、売却の注文をして早くても3日、長ければ1週間くらい現金になるまでに時間がかかります。
金融商品ではありませんが、買い手が見つからない限り売却(現金化)できない不動産などは、現金と比べて非常に流動性の低い資産です。
「安全性」の高い金融商品とは・・・
価格の変動が小さく、信頼できるところで発行された金融商品です。
【債券】という金融商品はご存知ですか?債券には、「金利」と「満期」が設定されています。
購入して満期までの間保有していると、約束された利息が受け取れ、満期で元本が戻ってきます。
定期預金に似ていますが、銀行ではなく国や会社が発行する金融商品です。
国が発行すれば国債、会社が発行すれば社債といい、発行した機関が債務超過にならない限り、安定した利息収入が見込めます。また、預貯金よりも金利が高いことが多いです。
私たち個人が安全性の高い金融商品でお金を貯めたいなら、【個人年金保険】【終身保険】【養老保険】などお金がたまる保険を使うことが殆どです。
保険会社は私たちから預かったお金で国債や社債を購入して運用しています。
「収益性」の高い金融商品とは・・・
購入したことのある人もない人も、きっとイメージできると思います。代表的なのが【株式】です。
私たちが会社に勤めて仕事をすると、会社の売上に貢献できます。
会社の売上が上がり業績がよくなると、会社の株価が上がります。
その恩恵を受けることができるのが「株式」という金融商品です。
株式は、預貯金や債券に比べて非常に収益性が高く、一年で2倍になることもあれば、反対に半値近くまで下落したことも過去にはあります。つまり、変動が大きくリスクも高いということです。
ただし株式は殆どの場合、積立ができず、数万円~数百万円のまとまったお金で購入します。毎月のお給料から定額積立でお金をためたい人は、「投資信託」という株式で運用する金融商品を選択すると、積立で収益性の高い資産をためることができます。
金融商品にも性格がある。イメージできましたか?
「自分は目立ちたがり屋タイプだから、リスクを取って収益性の高いお金の運用をするのが合っているのでは。」など具体的に考えた人もいるのではないでしょうか。
自分の性格に合わせた勉強法で良い点数を取れる試験勉強のように、自分の性格に合った金融商品でお金を貯めたいと思いませんか?実際皆さんそう思うのですが、性格に合うかどうかで選ぶと想定外の損をすることも。
選ぶポイントはお金をためる【目的】です。
お金をためるときにまず決めることは、「毎月いくらならできるか」という予算ではなく、「何のために使うお金をためたいのか」という目的です。「貯めたお金をどんなことに使いたいか」と考えるのも良いですね。
目的がわかると、そのお金はいつ頃使う予定なのか。どのくらいの時間の猶予があるのかがわかります。
「すぐに必要だから、流動性が高い金融商品がよさそう」
「時間をかけてたくさんお金を貯める必要があるから、収益性の高い金融商品がよさそう」
など、答えが見えてきます。
そして目的がわかったらさっそく実践に移しましょう!
と言っても、馴染みのある貯金ならすぐにできますが、「安全性」の高い保険会社の商品は数多くありますし、「収益性」の高い投資信託は国内に約6,000種類もあります。
ひとつひとつ自分で調べていたらキリがありません。
流動性、安全性、収益性という金融商品の性格を踏まえて、あなたの考えや、お金を貯める目的をもとに専門家のアドバイスが受けられたら、安心してお金を貯められると思いませんか?
自分の性格は自分ではなかなか変えられなくて、第三者のコメントが好転のきっかけになり成長できることがあるように、「お金」も自分では今のやり方をどう変えて良いのかわからず、なかなか良い答えが見えてこないまま・・・という声が多いです。
そこで、お金の専門家に相談するのはどうでしょうか?
お金の専門家、つまりファイナンシャルプランナー(FP)なら、沢山ある金融商品のことも、あなたに合わせてわかりやすくアドバイスしてくれます。
資産形成を始めたい方、お金のこと少し苦手な方、何よりお金のことで損したくない方、おすすめです。
【エピローグ】 もし、このようにお考えなら
今回の記事はいかがでしたか?既にご存じの情報もあれば、「そうなんだ」「知らなかった」といった情報もあったのではないでしょうか?
経済環境の悪化と共に、世間では「自助努力による“投資”」が注目を集めています。また、「iDeCo」や「NISA」の認知度も高まり、多くの場でその名前を目にするようになりました。
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