「サイレントキラー」=気付いたころは手遅れに…と言われる病気です。
糖尿病には、無症状期間があるってご存知でしたか?糖尿病を発症していても、初期にはあまり目立った自覚症状が有りません。つまり、症状が現れたときにはすでに進行している可能性が。
では、いち早く糖尿病に気づくためにはどうしたらいいのでしょうか?いま私たちができることを考えてみましょう。
糖尿病の初期症状とは?
まずは、糖尿病を疑うべき初期症状をいくつかご紹介します。
- 頻尿
- 頻繁な喉の渇き、水分を頻繁に欲する
- 目のかすみ
- 足のしびれ
- 理由のない体重の減少
- 疲れやすい、倦怠感
- 感染症にかかりやすい(症状が出やすい)、傷が治りにくい
これらの初期症状は血糖値が200 mg/dL以上の状態が続いている方に見られるようになる症状です。初期段階では症状もゆっくりと現れるため、気づかず過ごしている方も少なくありません。あなたはいくつ当てはまりましたか?
糖尿病であるかどうかの基準はいくつかありますが、その中でも血糖値に関しては「空腹時の血糖値 126mg/dL」です。症状が見られるようになる「血糖200mg/dL以上」とは、だいぶ開きがあります。
血糖値は1日の中でも食事などの関係で大きく変わることもあります。糖尿病になってすぐの頃は、まだ症状が継続するほど、1日中の血糖値が高いわけではありません。こうした症状が見られるようになる頃には、自分で気づいていないけれども、糖尿病を発症してからかなりの日数が経過していることになります。
つまり、糖尿病発症からこうした症状が継続的に見られるようになるまで、かなりの時間がかかるということです。これがいわゆる「無症状期間」と呼ばれる期間になります。
誰しも糖尿病になる可能性がある
糖尿病は中高年の肥満の方になる病気のイメージが強いですが、若い世代や痩せている方も糖尿病になります。
糖尿病の危険因子にはいくつかあります。食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、ストレス、喫煙、高血圧、脂質異常、肥満、家族歴などです。
最近のみなさんの生活はどうですか?
- 食べ過ぎていませんか?
- お酒、飲み過ぎていませんか?
- 運動していますか?
- イライラしていませんか?
不摂生が続けば、ゆくゆくは身体に影響が出てきます。糖尿病にならないためには、生活習慣、特に食や運動に関する習慣を改善していくことが必要です。糖質を意識した食生活や、適度な運動を心がけましょう。毎日忙しい日々を送っている人は、時には体を休めてあげましょう。好きなことをしてストレス発散してください。
糖尿病の初期症状は大事!放置すると大変なことに……
糖尿病の初期段階では自覚症状がほとんどないため、症状に気づいた時にはすでに進行している可能性があります。糖尿病は進行していくと、神経や目や腎臓などにさまざまな障害を起こすことが知られています。
糖尿病の主な合併症 は次の通りです。
- 網膜症=眼底の血管に障害が起き、ものが見えづらくなります。ひどい場合は失明することもあります。
- 神経障害(末梢神経障害、自律神経障害、足部の異変)=神経障害が起きると、足の神経が麻痺します。足が腐って足を切断しなければならない場合もあります。
- 腎症=腎臓の機能に障害が起き、むくみが出てきて、進行すると慢性腎不全になり、人工透析が必要になります。
- 動脈硬化=脳梗塞や脳出血、心筋梗塞、狭心症などのリスクが高まります。
- 歯周病など
なかでも「糖尿病性網膜症」「糖尿病性神経障害」「糖尿病性腎症」は、糖尿病の「三大合併症」と呼ばれています。命に関わる場合もあり、糖尿病の合併症はとても怖い病気です。少しでも気になる症状がある方は、早めに病院を受診することをおすすめします。
合併症を防ぐためにも、きちんと治療を受ける
きちんと治療し血糖コントロールができれば、合併症を防ぐことができます。食事・運動療法などを中心に血糖コントロールを行い、それぞれの患者さんの状態で薬を処方して治療を進めていきます。どちらがかけても血糖コントロールはできません。
合併症を発症しないためにも、きちんと治療を受けることが大切です。
まとめ:無症状期間にいち早く気付こう
まずは定期的に健康診断を受けましょう。空腹時血糖値が高いかどうかが判断の基準になります。健康診断の結果で血糖値に異常がみられたら、すぐに病院を受診することで早期発見・早期治療につながり、重症化を防ぎます。日頃から体調の変化には気を配り、体に異変を感じたらすぐ病院へGO!しましょう。
また、糖尿病は遺伝的な要因も考えられるため、家族に糖尿病の人がいるかどうかもチェックしておきましょう。
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