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仕事中に襲ってくる睡魔の正体は低血糖?

ランチのカレーライスは角砂糖36個分!? 午後の強い睡魔を引き起こす“危険なヤツ”とは?

 

毎日たくさん寝ているはずでも、なぜか仕事中などに眠くなってしまうことはありませんか?集中しているつもりでもふと眠くなってしまったり、大事な会議の途中でふっと意識が遠のいたり。

決してふざけているわけでは無いのに眠くなってしまうのは、なぜなのでしょうか。

 

 

食後にうとうとしてませんか?

 

昼食をすませたお昼過ぎ、仕事中だというのに襲ってくる睡魔に悩まされたことはありませんか?このようなタイミングで会議などが入ると、会議に集中することもできず苦しい思いをします。

人間が午後に眠たくなってしまう原因は、大きく3つに分けることができます。

 

生体リズム

 

私たちの祖先は、夜の睡眠の他にも、30分〜1時間程度昼寝をする「二相睡眠」でした。かつては人として当然の行為だったわけですから、午後に眠たくなってしまうのは遺伝的性質だといえます。

 

 

満腹のため

 

食後は、消化のために胃腸に血液が集中し、脳への血流が減少するため、満腹になると眠くなるといわれています。しかし、それよりも眠気を誘う大きな原因があります。それは神経伝達物質の「オレキシン」です。

オレキシンは血糖値が下がると活性化します。つまり、空腹になるとオレキシンを使って脳を覚醒させ、獲物を見つけようとしているのです。反対に満腹になり血糖値が上がると、オレキシンは活性が低下し眠たくなります。これは血糖値が上がることで獲物を探す必要がなくなったためです。

 

 

昼食での血糖値の乱れ

 

昼食後の眠気は生体リズムとオレキシンが関係しているのですが、日常生活に支障をきたすような暴力的な睡魔は、血糖値の変動が大きく影響しています。

もともと人類は多くの糖質を摂っていませんでした。農耕が広がり穀物を口にするようになっても、精製されていない穀物であったため、血糖値の上昇も緩やかで問題ではありませんでした。しかし、現代では穀物は精製され、白米や小麦などを大量に摂取するようになりました。その結果、食事直後は急激に血糖値が上昇するようになるという変化が生じているのです。

 

 

焼き魚定食、実は砂糖の塊?

 

「焼肉定食を食べたいけど、健康を考えて焼き魚定食にしよう。」と昼食をヘルシーすませた気分になっていないでしょうか。焼き魚定食は、とんかつ定食や焼肉定食などよりは、カロリーが低めになっています。しかい、意外にも糖質は多い食事なのです。糖質といってもピンとこない方も多いと思います。それでは、昼食のメニューに含まれる糖質を角砂糖で換算してみましょう。

 

  • オムライス(角砂糖29個)
  • ハンバーガ+コーラ(角砂糖18個)
  • カップラーメン+おにぎり(角砂糖33個)
  • 牛丼(角砂糖36個)
  • カレーライス(角砂糖36個)
  • かつ丼(角砂糖38個)

 

これらの食事に比べると少ない方ではありますが、ヘルシーなイメージの焼き魚定食でも実は角砂糖25個分の糖質があります。完食すると、それだけ多くの糖質を体の中に摂りこんでいることになります。

大量の糖質が体内へ送り込まれると、血糖値は急上昇します。すると血糖値を下げようとインスリンが多く分泌されるため、今度は血糖値は急降下してしまいます。血糖値が下がるのは良いことなのですが、下がりすぎてしまうと今度は低血糖状態になり、体はエネルギー消費を抑えようとして、眠気を生じてしまうのです。午後の睡魔の正体は、血糖値の急激な変動でもあるのです。

 

 

 

 

心身の不調を引き起こす低血糖症

 

私たちは、食べものを口にしないと生きていくことができません。しかし、毎日の食生活で血糖値の急上昇や急低下を繰り返していると、体には大きな負担がかかってしまいます。ホルモンが大量に分泌され続けると、自律神経のバランスが崩れ、心身の不調を生じてしまうのです。これがいわゆる「低血糖症」とよばれる状態です。

低血糖症は、血糖値の変動を調節するホルモン分泌の乱れが原因で起こるさまざまな症状の総称です。血糖値の低さだけが問題ではありません。この状態になると、次のような症状がみられることがあります。

 

  • 不眠
  • 夕方の眠気
  • イライラ
  • 頭痛
  • 疲労感が抜けない
  • 手のしびれや動悸
  • 筋肉のこわばり
  • 集中力の欠如
  • 不安感
  • うつ症状
  • パニック症状など

 

 

 

ストレスは天敵?

 

低血糖の状態が続く中でストレスを抱えていると、事態はより深刻になります。低血糖の状態が続いても、通常であればコルチゾールという物質が血糖値をあげようとします。しかし、ストレスで体が疲弊しているとコルチゾールを分泌することができないため、血糖値は下がったままになります。午後の眠気に加え、夕刻には低血糖状態による疲労感に襲われてしまうのです。

また、その他にも血糖値を上げるホルモンには、アドレナリンやノルアドレナリンがあります。アドレナリンは「攻撃ホルモン」とも呼ばれ、攻撃的な感情を刺激します。反対に、ノルアドレナリンは「不安ホルモン」ともいわれ、恐怖感、自殺観念、強迫観念、不安感といった否定的な感情を刺激します。

 

 

まとめ:午後の睡魔と戦うには?

午後の眠気や心身の不調など思い当たることがある方は、食生活やストレスをコントロールして血糖値の急激な変化を防ぎましょう。

「おかわり自由」や「大盛無料」の誘惑に負けず、炭水化物(白米)も控えめにしましょう。可能なら、お昼ご飯は野菜をたくさん食べること。両手いっぱいくらいのサラダはオススメな一品です。

 

 

 

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