なぜ「貯金」をするべきなのか”3つのメリット”とは?
皆さんは、なぜ貯金をするのか考えたことはありますか?
もちろん、これだという正解があるわけではありませんが、何となく「していおいた方が良さそうだ」とは思いますよね。
最近はネットなどに「FIRE(Financial Independence, Retire Early 経済的自立と早期リタイア)について」や「60歳までに2000万円貯める方法!」など、様々な資産形成術などのコラムがあふれているので、興味を持っている方もいるかと思います。
ところで、そうした数多くのコラムには「方法論」は書いているのですが「なぜ貯金をすべきなのか」「なぜ貯金が必要なのか」といった、その「前提となる理由」について解説しているコラムは意外に多くありません。
そこで、今回は「貯金をする3つのメリット」について解説します。
人はなぜ「貯金」をするのか
そもそも、皆さんはどのような理由で貯金をしているのでしょうか。
金融広報中央委員会のデータによると、下記のような回答だったそうです。
- 老後の生活資金……57.0%
- 病気や不時の災害への備え……47.4%
- とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心……27.5%
- 旅行、レジャーの資金……21.0%
- 耐久消費財の購入資金……9.4%
- 住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金……7.2%
- こどもの教育資金……1.9%
- こどもの結婚資金……1.2%
調査結果を見てみると、老後生活や病気、災害などに備えるために貯金する人が多いことがわかります。
また、「特定の目的がなくても貯金をしておけば安心」と考える人が一定数いることもわかります。
やはり多くの方は、将来の不安に対して備えているのがわかりますね。
貯金をする3つのメリット
では、貯金をすることによるメリットを考えてみましょう。
◆1.緊急予備資金(急な出費への対応)
生活をしていると、様々な出来事が、自分の意志とは別に突発的に起こってきます。
そんな時、一定の貯金があることで、急な出費にも備えることができるのです。
例えば、病気やケガで医療費が大きくかかることもあります。
入院や手術など、保険でまかなえるものもあったり、高額療養費制度により
そこまで費用がかからなかったりするケースもありますが、ある程度、手元に緊急予備資金として備えておいた方が良いです。
また、年齢を重ねてくると、周りの友人の結婚が続いたり、冠婚葬祭でご祝儀や香典などを渡す機会も増えていきます。
それと、困ったことに、家電や給湯器など一斉に壊れ、買い替えしないといけなくなった、といった経験も多いのではないでしょうか。
このような時に、緊急予備資金として貯金をしておかないと家計を圧迫し、月末に苦しい思いをしたり、時にはキャッシングしてしまったりと家計が傾いてしまう心配が出てきます。
このような時、貯金しておいた緊急予備資金から生活費を切り崩すことで、その月の家計の足しにし、急な出費がない月に貯めなおせばいいのです。
また、いざという時のための現金があれば、余計なお金を払わなくて済むため節約効果もあります。
たとえば、充分な貯金があるなら、医療保険は必要最低限の保障にすることで、その分保険料が抑えられます。さらに、金利がある分割払いなどを、現金一括払いにすれば、それだけでも金利分節約もできます。
◆2.将来への備え(将来的にかかる大きな出費に対応)段
教育資金、住宅資金、老後資金は、「人生の三大資金」と呼ばれ、どれも大きなお金が必要となってきます。金額が大きいということは、一般的には長い時間をかけてコツコツ準備する必要があるということです。
たとえば子どもの教育費は、幼稚園から大学まで全て公立・国立に通ったとしても、少なくとも1,000万円以上の費用がかかりますし、私立に通わせるのであれば、1500万円から2000万円ものお金がかかってきます。
お金を早い時期から積み立てておけば、子どもが希望する進路のために資金を充てられます。
ただ、反対に全く貯金をしていなければ、子どもが行きたい進学をあきらめざるを得ない状況にもなるでしょう。
老後資金も、近頃では2000万円問題が叫ばれ、公的年金だけでは老後資金は不足するという認識も出てきています。
また国も、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAといった節税効果に優れた仕組みを作り、人々に自助努力を促しています。
老後のために全く貯金をしていないと、可愛いお孫さんにプレゼントも買ってあげられなかったり、旅行や、趣味といった自分の思い描いたセカンドライフを送ることも難しくなります。
将来、貯金がないと、高齢になるまで働き続けなければならないかもしれませんね。
このように、将来的にかかる大きな出費に備えるためにも、貯金は大切です。
貯金があると、進路や老後のライフスタイル、住みたい家の理想が広がりますし、やりたいことにチャレンジすることもでき、人生を豊かにしてくれます。
◆3.心のゆとりが生まれる
もし、貯金がないとしたら・・・
そんな風に思うだけでも、お金に対して漠然とした不安が付きまといます。
そして、貯金がない状況で急な出費が発生したり、いつまでたっても将来への備えがない状況で歳を重ねてしまったり、リストラや災害などにあい、今までのような生活が出来ないなど、起こってしまったらどうしようと心の中では、何かしら金銭的な不安を抱えてしまいます。
そんな状況下では、心のゆとりもなくなり、仕事へ集中できなかったり、精神的にもイライラしてしまう場面なども、一見お金とは関係のないところへの影響が出てくるものです。
反対に、貯金があれば心にも余裕が生まれますし、資金面の余裕から、新たなチャレンジもしやすくなります。結果的に、心にゆとりが生まれ、幸せな人生に繋がるのです。
転ばぬ先の杖ですね。
また、ある程度貯金が出来たら、ときには貯金よりも大事なこともあります。
自己投資することで、スキルを身につけたり、経験を積んだりすることも大事なことですね。
お金は使ってこそ、意味が出てきます。
貯金や資産形成術といった言葉にとらわれず、自身への投資も忘れないようにしましょう。
そうすることで、将来的に貯金する以上の価値になることでしょう。
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