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知っておきたい!私も該当する? 糖尿病になると、どんな症状が?

ちょっと待って!その症状… 単に仕事が忙しくて疲労が蓄積しているだけじゃないかもしれません…

 

糖尿病は、性別に関係なく、知らないうちにゆっくりゆっくりと進行していく病気です。そのため症状も少しずつしか現れないため、末期症状になってから受診する方も少なくありません。少しでも早く病を見つけるためにも、自己管理を行っていきましょう。

また、糖尿病の中には急に症状が現れる方もいます。このような場合では、特殊な糖尿病の可能性もあります。まずは糖尿病の症状を知り、異変を感じた時には病院を受診するようにしましょう。

 

 

糖尿病の典型的な症状

 

糖尿病には、次のような「典型的な症状」があります。

 

  • 尿がたくさんでる
  • すぐにのどが渇く
  • 水分をとる量が増えた
  • しっかりと食べているのに体重が減った
  • 疲れがとれない

 

このような典型的な糖尿病の症状があてはまった場合に、下記の項目もチェックしてみて下さい。どちらも複数あてはまる場合は糖尿病の可能性が高くなるため、早めに病院を受診するようにしましょう。

 

  • 血糖値が高いといわれたことがある
  • 肥満気味である
  • 糖尿病の親、兄弟、姉妹がいる
  • 40歳以上
  • 運動をしない
  • 妊娠時に尿から糖がでた

 

 

 

糖尿病の症状は大きく二つに分けられる

 

糖尿病の症状は、「高血糖による症状」と「糖尿病の合併症による症状」に分けられます。糖尿病の状態や合併症の進行度によりいろいろな症状が現れますが、血糖値のコントロールだけではなく、それぞれの治療が必要となっていきます。

高血糖による疾患は、「脱水症と糖毒性」です。脱水状態にエネルギー不足が加わると意識障害を引き起こすこともあり注意が必要です。また、糖毒性では血糖値が高い状態が続いているため、症状が悪化しやすく、命の危険もでてきます。大幅な食事制限や水分管理、入院して行う24時間インスリン治療など、大掛かりな治療が必要になることもあります。

糖尿病の合併症による症状は、「細小血管症による症状」と「大血管症による症状」の二つです。それでは、それぞれの症状を見てみましょう。

 

 

細小血管症による症状

 

細小血管とは、いわゆる毛細血管などの細い血管のことです。高血糖の状態が続くと、多くの場合は細い血管から影響が出始めます。

 

  •  糖尿病網膜症:視力低下、視野狭窄、飛蚊症、歪視症、失明
  •  糖尿病性神経障害:しびれ、疼痛、感覚低下、下痢・便秘、発汗異常、神経因性膀胱、心臓疾患、起立性低血圧、勃起障害
  •  糖尿病性腎症:むくみ、尿蛋白、呼吸苦

 

 

大血管症による症状

 

大血管とは、体の中にある太めの血管のことです。心臓や脳を含む全身に血液を送る「動脈」が硬くなることを動脈硬化と言いますが、これも糖尿病が原因で起こることがあります。

 

  • 冠動脈疾患:むくみ、胸痛、息切れ、動悸
  • 脳血管障害:頭痛、めまい、麻痺、ろれつが回らない
  • 閉塞性動脈硬化症:冷え、下肢の痛み、しびれ

 

 

高血糖の持続=糖尿病です

 

糖尿病は、診察・検査をしないと初期なのか末期なのかはわかりません。日頃から自分の体調をしっかりと管理し、足、目、皮膚、眠気などの症状もチェックするようにしましょう。特に「多尿、口渇、多飲、体重減少、倦怠感」は、糖尿病の初期症状として病院受診のきっかけになることが多い症状です。糖尿病と診断されていなくても、これらの症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

もちろん、これらの症状が気になったとしても、糖尿病ではない可能性は十分にあり、糖尿病以外の病気も考えられます。しかし、これらの症状は何かしらの病気のサインです。どんな病気でも、早期発見、早期治療につながるため、小さな体の変化を放置しないようにしましょう。

また糖尿病を治療されている方も、当てはまる症状が見られたら担当医に相談し、血糖値やHbA1cを確認しましょう。よくない症状が出てくるということは、血糖のコントロールが上手くできていない可能性があります。このような場合は、食事療法や運動療法の見直し、お薬を使っている方はお薬の見直しなども必要となります。症状により、それぞれ対処するための方法があるため、きちんと主治医に相談するようにしましょう。
腎臓の機能が低下すると、人工透析となってしまうこともあります。糖尿病腎症は、日本における人工透析導入の原因として最も多くなっています。健康寿命を1日でも伸ばすために、信頼できる医師を見つけ、体のトータルコントロールを行いましょう。

 

 

まとめ:糖尿病は全身病?

 

糖尿病は「血糖値が高い」だけと思われるかもしれませんが、実に全身のさまざまな部位に何らかの症状をもたらす病気です。しかしごく初期の場合は自覚症状に気付くことが少なく、「あれ?」と思ったときにはすでに高血糖の状態が続いてしまっている病気でもあります。

「少しでも気になる症状があったら…」とはよく聞く言葉ですが、普段から自分の体と向き合っていないとなかなか気づけないのが初期症状です。普段から体調に気遣い、体からのサインに耳を傾けていますか?

 

 

 

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