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光をあててガンを治す。そんな夢のような治療法が今、世界中から注目を集めています。

 

今まで日本ではガンに対する標準治療として「手術療法」「放射線療法」「化学療法」の3つを柱にしてきましたが、近年医療の発展は目覚ましく、ガンに対する革新的な治療法が次々に出てきました。

 

中でも、今非常に注目されているのが「光免疫療法」です。

2012年、アメリカのオバマ元大統領がこの治療法に言及し世界に発信したことを覚えておられる方も多いでしょう。

 

光免疫療法は患者体内のガン細胞にだけ接合する薬を投与し、そこに近赤外線を照射することで薬の化学反応を誘発させ、ガン細胞を破壊するという治療法です。

 

手術療法のように皮膚を切る事なく。放射線療法のように被曝する事なく、化学療法のように副作用に苦しむ事なく、低侵襲かつ効果的な治療法として研究開発が進められています。

 

そこで本書では、光免疫療法について詳しく解説し、今の日本における立ち位置や今後の展望について説明していきます。

<ガンに対する標準治療の問題点>

 

 

人類がガンという病気を認知し治療法を模索し始めたのは19世紀に入ってからであり、ガン治療はまだ発展途上の分野と言っても過言ではありません。

 

現代の医療におけるガンの標準治療とは、「手術療法」「放射線療法」「化学療法」の3つです。

これらの標準治療でガンに打ち勝っている患者がいることは紛れも無い事実ですが、これらの治療法を持ってしても日本や世界でガン患者は減る事なく死亡者数は増え続けており、完璧な治療とは言い難い現状にあります。

 

例えば手術療法は主にガンの完全除去、つまり根治を期待できる治療法ですが、皮膚や臓器を切る必要がある為多くの合併症や侵襲が加わる可能性があります。

もし仮に取りこぼしがあれば再発する可能性もあります。

 

放射線療法は皮膚を切る事なくガン細胞を破壊することが可能ですが、使用される放射線による被曝は免れません。

被曝に伴う長期的な合併症を招く可能性があり、またレントゲンやCT検査で視認できるサイズにならないと治療することも出来ません。

 

化学療法は薬を全身に行き渡らせるため、再発や転移の予防目的に投与されることが多いです。

しかし、裏を返せばガン細胞以外の正常細胞にも薬が届いてしまう為、副作用が出現しやすいという特徴があります。

抗ガン作用が強ければ強いほど正常細胞に与える影響も強いというジレンマを抱えています。

 

こう言った標準治療の抱える課題に対し、世界中で様々な革新的ガン治療が開発、実用され始めています。

その中の1つで、今非常に注目されているのが「光免疫療法」です。

<課題をクリアできる?光免疫療法とは?>

 

 

標準治療の抱えている課題を全て綺麗にクリアできる可能性がある治療法、それこそが光免疫療法です。

光免疫療法では、ある薬剤を患者に投与し、その薬剤がガン細胞にだけ接合し、外部から患者の体に無害な近赤外線を照射することで、薬剤と近赤外線が反応しガン細胞のみを破壊するという機序の治療法です。

 

  • 使用する薬とは?

 

前述したように、今までの抗ガン剤は「ガン細胞にだけ接合する薬」ではなかったために正常細胞を破壊し副作用が出現していました。

 

そこで光免疫療法では、ガン細胞の表面にだけ発現するタンパク質に狙いを付けて、そのタンパク質に対する抗体を開発したのです。

この抗体に、ガン細胞を破壊することができる薬剤を添加することで、理論上薬剤をガン細胞にのみ届けることが可能なのです。

 

抗体に付加する薬剤は「IR700」という色素の一種で、光エネルギーを吸収する性質を持った薬剤です。

今まで数多くの方法で薬剤を抗体に結合させる研究が繰り返し試された結果、IR700と抗体の組み合わせが最も効率よくガン細胞を死滅させることができることが分かっています。

 

②外部からの照射とは?

 

ガン細胞に届いた薬剤に対して外部から照射を行い、化学反応を誘発させることで初めてガン細胞を破壊することができます。

今までのような放射線照射では患者の体に被曝の副作用が出てしまうため、放射線以外での照射が必須でした。

 

そこで、光免疫療法では近赤外線を使用します。

近赤外線はテレビなど一般家電のリモコンなどにも利用されていて、人体に対して非常に安全性が高いというメリットがあります。

抗体に添加された薬剤IR700は光を吸収する光感作という特徴を有しているため、ガン細胞に接合した薬剤に近赤外線が照射されることで化学反応を引き起こしガン細胞のみを1-2分間で破壊してしまいます。

 

③副作用が少ない理由

 

光免疫療法で使用する薬剤IR700はガン細胞のみをターゲットにしており、かつ照射によって初めて反応を引き起こします。

また、照射に用いられる近赤外線は人体に対する安全性が高く、そもそもIR700の接合しない正常細胞には影響を与えません。

 

ここまでの説明でわかる通り、非常に副作用が少ない治療法として期待されているのです。

 

<光免疫療法の日本における現状>

 

 

2021年にようやく日本でも光免疫療法が一部保険適応となり、「他の臓器や組織に遠隔転移をしていない局所進行および再発の頭頸部がん」が対象です。

さらに他に治療法がない、大血管への癒着がないなどの付帯条件もありますが、光免疫療法を行える施設は、国内で19ヶ所以上が登録されています。

 

徐々に実用化が進んでいるとは言え、保険適応の制限はまだまだ厳しく、多くの患者は自費で受ける必要があります。

また仮に保険適応で光免疫療法を受けられたとしても、1クールの治療で180万円ほどの医療費がかかり、その高額な医療費も課題と言えます。

 

もちろん保険診療であれば高額療養費制度も併用し、患者の自己負担は約10%まで軽減されます。

しかし、それは同時に社会保険料から残り90%の医療費を負担することを意味するため財源を圧迫し兼ねません。

 

光免疫療法に限らず、今日本では多くの最先端医療が実用化に向けて研究、開発されていますが、医療技術の問題よりもむしろ財源不足を背景に保険診療での提供は難しいのが実情です。

患者にとって最も効果的な治療を患者自身が自由に選択できれば理想的ですが、いまの日本では自腹で負担するしかありません。

 

それを裏付けるかのように政府は患者申出療養制度を施行し、今後理想的な医療を受ける場合は自由診療を選ぶことも検討しなくてはならないのです。

 

歯の治療を例にあげてみましょう。

保険が適用される範囲で治すなら銀歯、保険適用外で白い歯にしたければお金がかかります。

同じ白い歯でも、各々の色素に合致した「白」でなければ結局のところ目立ってしまうため理想的な白色を追求すれば、さらに費用は高くなります。

ガンの治療の選択も同じで、最終的には各々の「命の選択」すなわち個人の価値観によって変わってくるのです。

 

これからの時代、自分や家族の命を守るためには、適切な情報とお金が必要不可欠になります。

医療の情報を集め、その上で必要なお金を用意しなくては、命にとってベストな治療を受けることができないのです。

 

お金は現金で用意するか、民間の保険でガン一時金として受け取るかです。

どちらにせよこれからの時代に適した一時金を設定しなくては、お金のせいで命の選択肢を狭める可能性があるのです。

 

エピローグ もし、このようにお考えなら

今回の記事はいかがでしたか?既にご存じの情報もあれば、「そうなんだ」「知らなかった」といった情報もあったのではないでしょうか?

「がん」との闘いは、「情報」と「お金」との闘いだと言われます。

ある情報を「知っている」「知らない」の違いが「治療の選択」の違いに。また、たとえその情報を知っていても、お金の準備が「ある」「ない」の差が、「選択できる治療等」の差となり、延いては「人生」の差となります。

このサイトには、ご覧いただいた情報以外にも皆さんの“がんリテラシー”をアップデートする様々な情報が掲載されています。

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それぞれを知ったうえで“個人の価値観”に合った選択ができるよう、ぜひこの機会に他のコラムもご覧になってみてはいかがでしょうか?

基本 「がん」とは何か?どのようにして罹患するのか?

確率 年齢や男女差は?

部位 どんな種類がある?年代・性別に多いのは?

発見 早期発見するには?

原因 遺伝は関係ある?生活習慣はどこまで影響する?

治療 どんな治療方法がある?

費用 いくらかかる?

生活 仕事は続けられる?

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