日常的な金融用語だけど違いがわかりにくい!? 正直言って、よくわからない!?
生活を送っていると、よく耳にするけどその意味を正確にはわかっていないというものも多いですが、
金融用語などはまさにあてはまるものが多いです。
そんな中、普段使う金融用語だけど、違いがわかりづらい「金利」「利子」「利息」「利回り」についてみてみましょう。
◆まずは言葉の違いから
突然ですが、クイズです。
次のA~Dの用語にあてはまる意味を選択肢1~4から選んでみましょう。
A:利息
B:金利
C:利回り
D:利子
↓
1 :住宅ローンを借りた時に、借入金額に上乗せし返済をしないといけないお金の割合のこと
2 :銀行にお金を預けたときに、金額と期間に応じてもらえるお金のこと
3 :投資したお金に対して、得られる利益の割合をこと
4 :お金を借りた時に、借りたお金にプラスして返すお金のこと
いかがですか。
言葉で見てみると、意外とわかるという方も多いのではないでしょうか。答え合わせをしてみましょう。
A:2 B:1 C:3 D:4
では、どんな時に使っていくか使い分けるポイントを見てみましょう。
利回り:投資額に対する利益全体の割合を一定期間当たりの平均で示したものです。断りなく「利回り」と言う場合は、1年間の利回りをさすことが多いです。
金利:お金を借りる側が、借りたお金に追加して支払う金額の割合のことをさします。
利子:お金を借りる側が、貸した側に元本に追加して支払うお金のことをさします。利子は、貸し借りした金額に金利をかけて計算されます。
利息:お金を貸した側が、元本に追加して受け取るお金のことをさします。
これらは割合と金額が使い分けるポイントとなります。「利回り」と「金利」は割合をさす言葉で、「利子」と「利息」は金額をさす言葉と覚えておくと良いでしょう。
◆単利と複利の違いにも注意段
「単利」と「複利」という言葉も聞いたことはあるかと思いますが、その効果については天と地ほど違いがあるので注意が必要です。では、どのような違いがあるのか見てみましょう。
まず、わかりやすくシンプルなのは「単利」です。単利は「元本×金利」でそれぞれの年数で計算します。つまり、100万円を金利3%で2年間借りたとすると、
1年目:100万円(元本)×0.03%(金利)=3万円
2年目:100万円(元本)×0.03%(金利)=3万円
2年間の利子合計:6万円
通常のキャッシングやカードローンは単利で計算されることがほとんどです。
一方、複利の場合、利子分にも金利がかかるようになります。
1年目:100万円(元本)×0.03%(金利)=3万円
2年目:103万円(元本)×0.03%(金利)=3万900円
2年間の利子合計:6万900円
1年目に3万円の利子が発生することは変わりません。ただ、2年目になると1年目の利子3万円も加算され、103万円×0.03=3万900円が利子となります。2年間の合計で6万900円が利子となります。
借入金額や期間、金利が大きくなるほど、この単利と複利での利息の差が雪ダルマ式に大きくなっていくのでとても注意が必要です。
このように、一つ一つの言葉の意味合いを理解すると、知って得することも知らないで損をすることもあるのが金融の世界です。知識という武器を身に着けて、よりよい生活のために役立てていきたいものです。
次の記事では、金利から資産を2倍にするために必要な期間を計算できる「72の法則」を紹介します。
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