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「野菜をとにかくたくさん食べる」食生活にすれば問題ないの?

糖尿病患者に、ほぼ確実に不足している”ある食べ物”がある!という話をご存じですか?

 

糖尿病を改善するには、食事療法が重要であることは皆さんご存知だと思います。では、糖尿病の患者さんはどのような食事をしたら良いのか、どのような栄養素が最も大切なのか見ていきましょう。

 

 

 

「野菜たっぷりの食生活」にしておけば問題ない、は本当?

 

糖尿病の患者さんが食事療法を行う際、「野菜をたくさん食べること」を最重視している方が多いのではないでしょうか。また「エネルギー摂取のために、ごはんやパンは必要」という考えも一般的ですが、一方の糖尿病患者さんは「ごはんやパンは食べない」方も多いです。

このような意識の偏りから、慢性の糖尿病患者さんが確実に陥ってしまうのが「たんぱく質不足」です。

 

肉、卵、魚などのたんぱく質は、さまざまな栄養素の中でも、最も大切な栄養素です。これは糖尿病の患者さんに限らず、健康な方にとっても同じように大切な栄養素ですが、残念ながら日本人の現代の食生活ではたんぱく質に対する意識が非常に低い、というのが現状です。

さらに問題なのが、糖尿病の患者さん本人は「たんぱく質を十分にとっている」と思っていること、「たんぱく質が不足しているという自覚」があまりない、という点です。

 

では、なぜこのように野菜重視という考えが一般的になってしまったのでしょうか。これは専門家たちが推奨し、指導する食事の内容にも問題があると言われています。

糖尿病患者さん以外に対して推奨される食事には、低たんぱく高糖質のものがあります。また、治療や食事指導に携わる医師や管理栄養士の多くが栄養に関する十分な知識を持っていたとしても、それを患者さんに伝えきれていないことが影響しているようです。決して患者さんたちのみに問題があるというわけではないのです。

 

現在、日本では「炭水化物6割、たんぱく質2割、脂質2割」という国が定めた食事摂取基準にのっとった食事が指導されています。一方で、私たちの身体は7割が水分、2割がたんぱく質で構成されています。体の土台となるたんぱく質が食事摂取の2割では、体を構成することはできても、活動することはできません。全体的に、たんぱく質摂取量が少なすぎるのは明らかです。たんぱく質が不足することでさらに、他の栄養素が吸収されにくくなる状態をも引き起こしてしまいます。

 

 

 

まずは「たんぱく質不足の改善」から

 

食事療法を行うにあたり、まずは摂取すべき栄養素について、正しい知識を持ちましょう。

摂取すべき栄養素として、まずはたんぱく質と脂質が十分に足りていることが重要です。そうすることで、鉄分、さらにビタミンミネラルなどの栄養素をスムーズに吸収できるようになります。

なぜなら、胃や、胃の中の消化酵素は、たんぱく質で構成され機能しているからです。

例えば、極端にたんぱく質が不足すると、胃は上手く機能できず、ビタミンやミネラルを受け付けることができず、食欲不振に陥ってしまうというわけです。

 

前述のとおり、糖尿病の患者さんは高い確率でたんぱく質が不足しています。まずは、たんぱく質を摂ることに注目した食事を心がけましょう。

 

 

無理なく糖質を減らすにはどうしたらいいの?

 

糖質は、エネルギーとなるごはんやパン、麺類、いも、果物、砂糖などに含まれる栄養成分です。これらをいきなりゼロにしてしまうのは、食事に対するストレスを生んでしまい長続きさせることが難しくなります。

そこでお勧めしたいのが、「たんぱく質をたくさん食べる」ことです。

 

食事では、まずは肉や魚、卵などをしっかりと食べましょう。前菜、主食の感覚でたんぱく質を摂ることでお腹は満たされます。

そして、ごはんやパンなど糖質は最後に少量だけ、これでストレスも少なく満足感を得ながら、スムーズに糖質を減らすことができます。この方法で、糖質を8割、6割と段階的に無理なく減らすのも良いでしょう。

 

その他のポイントとして、同時に「鉄の摂取」にも気をつけることが大切です。

鉄は糖質をエネルギーに換える際に重要な役割を担っています。特に、女性に関しては月経で鉄不足になりがちです。食事だけで必要な鉄を補うことが難しい場合は、鉄分を添加した食品やサプリメントを利用するという方法もあります。

 

 

まとめ:調理法にも気を配ろう

 

たんぱく質摂取に関しては、牛肉、豚肉、鶏肉、卵、魚、好きなものを選んで構いません。しかし、調理方法にも気をつけましょう。

例えばフライなど、パン粉を付けてサラダ油で揚げるといった調理方法では、糖質とトランス脂肪酸が添加されますので注意が必要です。パン粉が油を吸ってしまうと、単純にカロリーオーバーにもなります。

油をなるべく使わず、素材の味を楽しめるようになると良いですね。

 

 

 

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